1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震は、阪神・淡路地域に甚大な被害を与えました。
テレビで刻々と送られる被災地の映像に、日本中が驚き、安全というものをあらためて考え、建築物や住宅についても様々な問題を投げかけました。
火災発生件数が500件以上。
家屋の全半壊数が20万7千棟を超える大地震。
「ミシミシと横揺れしたかと思うと、あっという間に倒れた」という声は、住み慣れた我が家を前にした人々の口から多く聞かれました。
震源地となった淡路島に建っていたH邸は、幸いにもほとんど被害はありませんでしたが、「家が壊れることへの恐怖を目の前にすると、人は何もできなる」ということを実感したそうです。
倒壊した家の多くは老朽化によるものが多いようですが、目に見えない結露やシロアリの害により、土台や柱が腐っていたケースも少なくありません。
突発的に起こる災害に対していかに粘り強い家であるかが、今後おおいに問われるところです。
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