Won't you join me for a drive to see the 
blazing colors of the autumn mountains?

どれとして同じ色のものは無い照葉。中でもひときわ色合い豊かに紅葉するドウダンツツジに、赤い実がいっぱい付いたツルウメモドキとツルバラをあわせました。たった3種類の華材ですが、燃え立つばかりに華やかになりました。

Melancholy November

金色の光の雨が、
黒々とした木肌に降りかかる
落ち葉の上を歩き回る足音も
すーっと地面に吸い込まれ
樹間に見え隠れするだけ
美しいひとつの季節の終幕
これからの永い冬の暮らしへの
神様からのはなむけ・・・

花のエピソード ― 紅葉
春は桜、秋は紅葉・・・日本の自然美を代表するのは、このふたつ。着物や器などに見られる『春秋文様』はサクラの花とモミジの葉を一緒に並べて表し、春秋兼用で楽しめるようになっています。
春秋とも厳しい寒さ暑さから解放されて心がほっと和むとき。人々のこの季節への想いには、格別なものがうかがわれます。同じ想いはこのふたつの季節をつかさどる二人の女神を生み出しました。春は佐保姫。秋は竜田姫。奈良の都から東に佐保山。西に竜田山があり、東は、春。西は秋にあたるから。それぞれ景観にすぐれ、ことに竜田山とそこに流れる竜田川は紅葉の名所として何度も歌に詠まれてきています。
美しい女神が袖をひるがえして、秋風とともに山を下り野や里を紅の錦で染めていく・・・・そんな古代人のイマジネーションに脱帽です。

 

11月の黄色の花たちは、みんなラインが細く花が小さいのが特徴。そこで、様々な種類をたくさん使って横に広がるようなアレンジにしました。花器は浅めのものにし、オアシスを使うとアウトラインがきれいにでます。

1.タマシダ8本を等間隔に円を描くようにさします。両サイドにもう2本ずつタマシダを加えます。さらに中央に2本立たせて、ベースを作ります。

2.ネコヤナギ7本でアレンジの高さとだいたいのアウトラインを決めます。サンダーソニアは、9本は右手前に入れ、3本は左手前に散らします。

3.サンダーソニアは、9本は右手前に入れ、3本は左手前に散らします。ユーホルビアはいろいろの方向に向けて差し入れます。

4.カンガルーポーは空間を埋め、アレンジにボリュームをつける役割をします。コギク、スプレーギクは、短めに切り、オアシスを隠すように低めに入れます。

5.最後にタマシダ5本で空間を埋めます。ネコヤナギが、花よりひと回り飛び出す感じになりましたか?遠くから全体を眺めて仕上げます。

 

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